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お知らせ/Information 散歩/Walking with Mave

香港政府の発表を受けて

※以下の内容は、2020年3月7日時点のものであり、まだCOVID19がどのようなウイルスであるかよくわからなかったときのものです。当時、一般の人間が右往左往して情報を得ようとしていた記録として残しています

香港政府が、現地時間3月4日に、新型コロナウイルスが、飼い犬に感染したと発表し、日本のメディアでも、にわかに取り上げられるようになった。

その後の情報を調べてみたが、2月当初の情報以外に加わったのは、その飼い犬が現在隔離されており、継続的に検査を受けていること。その際、回数は分からないが、その犬の口と鼻から「弱陽性」反応が出ていること。そして今後「陰性」になったら、飼い主のもとに返される予定であること、の3点である。

それ以上の新しいことはない。依然、「弱陽性」という表現であり、それはPCR検査法において本来される言い方でないし、検査の精度や基準値も不明なままである。PCRの特性を考えると、疑陽性(本当は陰性だが、誤って陽性になること)の可能性もあると十分考えられる。

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コロナウイルスとは、もともとありふれた風邪のウイルスであり、昔から、たくさんの種類が身近にあふれている。MARSやSARSもコロナウイルスの亜種であるが、通常あるコロナウイルスがある時急に変異し、強い感染力と致死率の上昇があった場合に、前述のMARSやSARS、そして今回のCOVID-19のような、大きな問題となる。しかしコロナウイルスの型自体には、それぞれに特異性があるため、そう簡単には、種を越えてうつるものではないという特徴がある。

今回の新型コロナウイルスは、最初に、他の種(ヘビともいわれていたが、現在はコウモリかセンザンコウが有力視されており、今後の研究結果が待たれている)から変異し、ヒトに感染したといわれている。だからといって、その後、無作為に他の種にうつっていくというような広がり方はしないのが普通である。

また、種によって、そのウイルスへの感受性(うつりやすさ)も大きく異なることにも注目したい。

例えば、私が以前飼っていたフェレットは、ヒトインフルエンザへの感受性が高い(そのためフェレットは実験動物に選ばれている)。

私は、3匹のフェレットを、のべ16年飼っていたが、その間、私がインフルエンザに罹ったことはあっても、罹患中、フェレットとの接触を避けただけで、結局一度も、愛フェレにインフルエンザがうつったことはなかった。ヒトインフルエンザに感受性のあるフェレットでさえも、うつらなかったのである。(ちなみに、ヒトインフルエンザへの感受性は、犬猫にはない。)

しかもそこで重要なのは、通常の飼育下であれば、インフルエンザが、フェレットからヒトにうつることではなく、その逆、ヒトが罹ったウイルスを、動物にうつしてしまうという向きに注意しなくてはならない点である。

もっとも、犬は外に散歩に行くので、フェレットとは飼育環境が違う。しかしそれでも、新型コロナウイルスは、密閉空間での感染が主であり、(仮に今後の状況において犬の感染が認められたとしても)通常の散歩で犬自身が現在のヒトのウイルスに感染することは考えにくい。環境中のウイルスをつけてくるのが気になるのであれば、外から帰ったら、いつもより念入りに体や足の裏を拭いてあげるというような対策で十分なのではないだろうかと思う。ウイルスは一定量を超えなければ感染は成立しないし、大量のウイルスが落ちているところを犬と歩くとは考えにくいからだ。

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話をもとに戻せば、香港政府がこの度発表した、新型コロナウイルスの飼い犬への感染の事実は、未だ、この犬一匹だけの情報しかない。

要は、状況は最初の段階と何も変わってはいない。

ただ、香港政府が発表したというだけのことで、それを、日本では、マスコミがさかんに報道し始めたというだけのことだ。

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以下に、日本獣医師会のコメントのリンクを貼り付けておきます。↓

http://nichiju.lin.gr.jp/covid-19/covid-19_file1.pdf

また、西日本新聞に、わかりやすい記事が載っていましたので、こちらも参考に貼りつけておきます。↓マウスや豚、鶏のコロナウイルスを研究している宮崎大農学部獣医学科の山口良二教授(獣医病理学)がコメントしています。

https://www.google.co.jp/amp/s/www.nishinippon.co.jp/item/n/589663.amp

最後は、横浜市が、2月に、コロナウイルスについての詳しい解説を載せてくれているので、それも貼りつけておきます。記事の内容自体は2015年7月に遡るものですが、COVID-19が入ってくる前の、コロナウイルスの状況がよくわかり、面白いです。さらに興味のある方は是非ご覧になってください。↓

https://www.city.yokohama.lg.jp/kurashi/kenko-iryo/eiken/kansen-center/shikkan/ka/corona1.html

すっかり忘れていました。うちの本題がまだでした。

待たせてごめん、おまべ。

見返りマベにておひらきです。

フレンチブルドッグひろば

作成者: Marple

日本の南で、太陽をさんさんと浴びながら、そこはかとなく暮らしています。
I live vaguely while taking the sun brightly in the south of Japan.

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