自粛明けの遊歩道は初夏のにおい
あざみが、紫色のドロップのように揺れている
あ、わたげ…
あざみもわたげになるんだ…
まだまだ初めて知ることがいっぱい
上を見れば、青い空…
果てしなく突き抜けた青い空を見上げていたら、はじめての民間の有人ロケットが打ち上げられたことを思い出した
この空の、どこかから、宇宙飛行士たちが、私たちを見下ろしているだろうか
おーい
私は空に向かって、手を上げる
マーベリックも、空を見上げる
おうい
果てしもない宇宙の中で、地球は小さい惑星だろう。その小さい地球は、小さい小さい仲間をいっぱい抱えて
等しく、温かく、育んでくれる
揺れるあざみに、ヒメジョオン
青空と揺れる緑を見比べていたら
“みんなちがって、みんないい”
鈴の音のように、金子みすゞの詩の言葉が、ふと下りてきた
不思議なのは…
アメリカという国は
根深い差別の芽を噴出させながら
一方で、オラウータンに人権を与えたりしている
光があって影ができるのでなくて
影があるから、光がある
決してその逆では、ないということに
気づかされる
りんりん
りんりん
マーベリックが、なにやら私にささやいた
それは、言葉ではなく、鈴の音のように聞こえた
行きましょう
そうだった。私たちの行く手は、まだまだ続くのだ。
行きましょう。
りんりんりん と 鈴がなる
鈴がなる 遊歩道
りんりん りんりん
#bluckouttuesday
#oneworld