上の写真は8月のマーベリック、ハートのおやつに夢中です
そんなマーベリックですが
10月29日に短頭種気道症候群の手術をしました
短頭種気道症候群の経過
最初の兆候は6歳の秋でした
呼吸の吸い込みが大きくなり、喘息のような音が出ることが1週間くらい続きました。
その後は一時収まり、しばらくしてまた1週間くらいそんなことが続くという状態を繰り返していました
間隔は初めは数か月に一回くらいでしたが、だんだん間隔が縮まってきました
病院にも行き、麻酔をかけての詳細の検査の選択肢もありましたが、それ以外はいたって元気で、呼吸の状態もまだそこまで深刻ではなかったので、
年々異常な暑さが続いているからかなとか、
短頭種だから年をとってくるとある程度はそうなのかなとか、
音が日常で慣れてしまっていたのもあるし、
手術のリスクのことも考えて、様子をみていました
7歳8歳と年をかさねるうちに、いびきが徐々にひどくなっていき、オンラインで話しているときに、「何の音?」と驚かれることも多くなりました
それでも、とても元気で、定期的な血液検査も結果良好、お散歩にも行きたがるし、ごはんもよく食べよく遊んでいたので、大丈夫と思っていました
でも、8月が終わり、朝晩少し涼しくなってくると、
急にのどが詰まったような音が出てきて、2週間くらい前から夜寝ているとき無呼吸で目が覚めるようになり、昼間も、どんどんだるそうになってきました
さすがにこれでは息が詰まってしまうのではないか
そう思い、手術をすることを決断しました
もう一つの症状
実は他にも、気になる症状があって
9月になるとにおいが変わって、肛門腺のにおいかと思ったのですが、絞っても治らなくて、そのあと、血尿が出ました
膀胱炎の疑いでおくすりを飲んでも治らず、その後の検査で、まだ進んではいないけれど前立腺肥大があるということでした
やはり6歳くらいから、
寝ていたところに膿のようなしみがつくようになっていました
炎症を起こしているからよく洗うように先生からも言われていて、気を付けていたのですが、
やはりこれも元気であったので、加齢のせいかと思っていました
そのこともあり、今回の手術の時に一緒に去勢もしてもらうことにしました
手術
10月29日
血液検査やレントゲン、エコーなどの麻酔なしの術前検査をし、手術ができることを確認した後、その日の午後に、全身麻酔、内視鏡検査、手術の流れでした。
術前の診察では、気管は大丈夫だけれども、のどが狭くなっていて、鼻腔閉塞、軟口蓋過長の疑い、そして咽頭虚脱が指摘されました。詳しくは麻酔をかけて内視鏡で見てみないとわかりません
咽頭虚脱というのは、軟口蓋過長の努力呼吸が積み重なることで起こる2次的な症状だそうです。のど下の面に嚢胞が2つでき、それがまたのどを狭めるそうです
手術は40分、その前の内視鏡検査からの続きで行い、麻酔は1回、のどにはその場で止血ができる超音波のメスを使い、鼻と去勢には抜糸なしの糸が使われました。抜糸にも麻酔が必要になるからだそうです
マーベリックを病院に預けた日の午後、無事、手術が終わりました。手術の時間は40分と聞いていましたが、そのあとの呼吸の管理も含めて、2時間半後に、無事に終わった旨、病院から電話があり
ほっとしました
その日の夜
考えれば、8年間、家にマーベリックがいない日はありませんでした
散歩に行かなくていいのに
ご飯のしたくもしなくていいのに
その時間が来ると、自然に動いてしまう
部屋を出る時、待っててねと振り返ってそっと閉める扉が開け放たれていても、マーベリックは出てきません
静かで
静かで
静けさの中、
ごいしがくんくんとマべをさがしていました
退院
本当は31日にお迎えに行く予定でしたが、翌日、病院から電話があり、経過が良いので1日早く退院できるとのことで、予期せぬうれしい一報でした
全身麻酔後、内視鏡でみた結果、咽頭虚脱も起こしていて、軟口蓋の他に、咽頭小嚢も2つ切除しました
術前の内視鏡での写真も見せてもらいましたが、大きなポリープのようなものがのどの四分の三くらい埋めているような状況でした
残るお鼻を広げる手術も、去勢も、どちらもうまくいきました
連れてこられたマーベリックは、無表情で力が入らず、お鼻とのどがまだ腫れているので呼吸がしにくそうでした
タオルにくるんで静かに急いで帰りました
家に帰ってきてから
力が出ず、ぼうっとしていたマーベリックでしたが、家に着くとほっとしてひとしきり寝て、起きたらすぐにご飯を食べました
先生からご飯はもう普通に上げていいと言われていたのですが、のどの手術をしたのにすぐに食べられるなんて、現代の医療ってすごいんですね
去勢手術もしていたので、おしっこをしないことが心配でしたが、退院の翌日、手術から2日目の31日の朝、大量に出て安心しました
まだのどの腫れがあるので音がするし辛そうですが、その音は以前のようなつまった音ではありません
3日目に気付いたこと
手術から3日目の今日、のどの腫れが収まってきて、呼吸が静かになりました
寝ているとき、いびきもありますが、今までの音とは違います
今までのいびきの音は、吸い込むごとに何かがのどに張り付くような音でした
また、おなかの波うち具合も違います。今までは呼吸とともに肋骨が大きく動いていたのに、いまはとても穏やかに上下する程度です
歩いて寄ってくるときにぶひぶひも言わなくなりました
そのあたりまでは予測できていたのですが、
今まで気づかなかったことで、最大の変化は、食事の時です
手術後には、食事の時に音が出ません
今までは、ものすごい音でにぎやかに食べていたのですが、それもあの大きい梅干しの種のような軟口蓋が邪魔をしていたことがあったのでしょう
もうひとつは、鼻しぶきです。やはり6歳くらいから鼻しぶき攻撃がすごくなっていたのですが、鼻の穴が広がるとしぶきがでません。かわいいなと思っていたことが、呼吸のしずらさから来ていたなんて・・・
なるべくなら体に大きな負担のかかる手術は避けたかったですが
手術のリスクと歳を重ねるマベの今後の生活とを天秤にかけて、今が機だったのだと思います
マーベリックの静かな寝息とともに
窓から、そっと金木犀の香りが漂ってくる宵
かつての当たり前の日常から
これからの新しい毎日へ
静かに
しずかに
夜が滑り込んできて
次の朝をむかえます
明日はどんなマーベリックに会えるでしょうか
ゆっくり
ゆっくり
ゆっくり
これからも一緒に豊かに流れる時間を過ごしていきたいと思います