この日であっても、なくても、
8年前の今日のことを忘れることはない。
「この日から」始まった世界は、「この日まで」とは違う。
この日を境に、大切なものがなんなのか、理屈ではなく、思い知らされた。
温かい命が、共に過ごす時間が…それ以上に大切なものは、もはや他に何もないということが。
一口にはおよそ言えない、不条理を、優しさや思いやりに包んで、ぎゅっと、握りしめてきたけれど、
今、そっとそのこぶしを開いたら、
種がこぼれるだろう。
そして、芽が出るだろう。
芽生えたその芽を、大切に育ていかれますように?
3.11。この日は、忘れようがない。