循環は、迷いのように見える
繰り返す季節
今年もまた、麦が実り、
見渡す限り黄金色に揺れている
そして彼らは刈り取られ、
二毛作のこの土地は、次に稲田へと転換する
乱暴なまでに早い、時の流れ。
でも、よく考えると、
麦も、米も、大豆も、
ここにあるものは、私達が作ったんだけど、私達が創ったのではなくて
よく考えると、
水も、空も、鳥も、花も、
思えば皆、私達が創ったものなど、なんにもない。どこにもない。まるでない。
この自分の命だって。
与えられていて、
投げ出されるように我が身ならず歩き出した、この循環の一瞬の旅人。
思うがままより、あるがまま
あるがままに道は続き
川は流れる
わからないことは、やさしい。
迷いあることも、豊かなことだ。
季節は巡る。そのままに。
明日からもまた、行けるところまで、歩いていこう
ふと、私の相棒、マーベリックを見ると、当たり前のような顔をして見上げてくる。わかってないのは人だけなんだな。