だってあたしは異邦人…
まべのこの顔を見るたびに、カミュの「異邦人」を読み直してみようと思う。
「どうしたの?」私がまべにそう問うたら、絶対まべは言うだろう。
「だって、太陽がまぶしかったから」
この答え、この顔の理由なら成立するが、これが犯罪ともなれば、理屈なき犯行、それは不条理以外の何物でもない。
考えてみれば、理由を求めるのは人間だけ。現象のほとんどが、”どのようにして”を前提としてなりたってるわけで、宇宙がなぜできたのかとか、自然がなぜこうあるのかとか、”なぜ”を問うたら成立しない。
そんな世界に生きていながら、人間には、理由がわからないということが、ものすごく不安なのだ。
「太陽がまぶしかったから」~Because of the Sun~
単純さと複雑さが交錯し、不条理という名の銃口を突きつけられる。
まべ、もうその顔はやめて(笑)