水車のある、小さな公園に来た。
そうみたい。
昔、この地域は、乾燥していて、農作物も育たなかった。
だから、水を引いたんだって。
マーベリックは、石の敷き詰められた、水の貼られていない川底を歩いて、向こう岸へ渡る。
うーん、ここにちいさな橋もあるけれど・・・そうだね、まべ。川の底なんて、なかなか歩けないもんね。行こう、行こう!
まべは石の感触が面白かったのか、石の川底を、なんどもなんども渡りたがる。
足のうらに、いろんな感触を楽しみながら、行ったり来たり。
ぐるぐる、ぐるぐる
いまは動いていない水車の分も、ぐるぐる、ぐるぐる
青い地球のちいさな水たまり。
ひとびとの生活のなかの、大切なうるおい。
多すぎたらいのちをうばう。少なすぎたら生きていけない。
そんなまん中を、ぐるぐる、ぐるぐる
あたまの中も、ぐるぐるぐるぐる
地球と一緒に
ぐるぐるぐるぐる
まべと回る
ぐるぐる、ぐるぐる
こころはぽっかり澄んでくる